土地家屋調査士の研修会に参加
2025/12/3
今回の研修会で第一部では、土地家屋調査士として求められる倫理を多面的に学び、
専門職としての責任を改めて確認しました。
土地家屋調査士は公共性の高い職業であり、行為の影響は依頼者だけでなく
社会全体に及ぶため、倫理遵守は欠かせません。法律や実務は変化し続けるため、
最新の情報と倫理基準を理解することが重要であり、過去の不祥事から
学ぶ姿勢も求められます。
説明責任については、境界確定や測量内容を専門家として分かりやすく
伝えることが信頼につながると再認識しました。
また、法令遵守は単に違反しないだけでなく、社会規範に照らして適切な
行動を選ぶ姿勢が必要です。
不当誘致(キックバック)の禁止や職務上請求書の適正使用については、
わずかな判断ミスが重大な問題を招くため、誠実さと慎重な管理が重要で
あると学びました。さらに、事務所内のチェック体制や相談体制を整えることが
綱紀事案の防止につながると理解しました。
全体を通して、倫理は知識ではなく日々の判断を支える基盤であると実感し、
継続的な学びと自己点検の大切さを強く感じました。
第二部の研修を通じて、表題部所有者不明土地解消事業の基本的な考え方と、
所有者等探索委員として求められる姿勢について理解を深めることができました。
氏名のみ記載された土地、字持地、記名共有地など、所有者特定が難しい
土地に共通する留意点を学びました。これらは調査が複雑化しやすいため、
資料確認や地域聞き取りの重要性を再認識しました。
認可地縁団体や地方公共団体は、所有者不明土地の解消に不可欠な
パートナーであると理解しました。地域事情を熟知する地縁団体との連携強化が、
探索の精度向上につながる点が印象的でありました。
所有者等探索委員としての心構えとして調査の公正性・透明性を確保しつつ、
住民との信頼関係を築く姿勢が求められます。丁寧な資料確認、必要に応じた現地調査、
地域に配慮したコミュニケーションなど、実務で意識すべきポイントを整理できました。
