登記のメリット、デメリット
2025/7/8
未登記建物の主なパターン
- 家全体(一棟)未登記
古い家屋などに多いケースで、建築当初から未登記のまま放置されている。 - 増築部分が未登記
母屋は登記済みでも、後から増築した部分を登記していない場合。 - 未登記のまま所有者が死亡
相続が発生した際に、登記されていないことで相続手続きが煩雑に。 - 以前あった建物が滅失登記されていない
解体済みであっても、法務局に正式な「滅失登記」がされていないケース。 - 建ぺい率・容積率オーバーによる未登記
違法増築などで基準を超えており、登記ができない(または敬遠されている)状況。 - 昭和以前の建物に多い
当時は現金一括建築が主流で、住宅ローンが不要だったため未登記が多く見られる。
未登記のデメリット
- 融資が受けられない
住宅ローンやリフォームローンの審査対象にならず、資金調達が困難に。 - 売却が難しい
買主も融資が受けられず、現金一括購入が前提となるため売却先が限られる。 - 相続時に手続きが煩雑
書類がそろっていないと、登記のために時間と費用がかかる。 - 登記時に多額の費用が必要
専門家への依頼や図面作成などで数十万円かかる場合もある。
登記するメリット
- 権利・財産が明確になる
誰の所有物かが明らかになり、境界問題なども回避できる。 - 融資対象になる
正規の資産として金融機関に認められ、資金調達の幅が広がる。 - 相続・売買がスムーズに進む
法的にも第三者にも認められる証拠となり、安心して手続きができる。
まとめ
未登記のままでは、いざという時に不利益を被る可能性が高くなります。
ご自身やご家族の将来のためにも、一度不動産の状況を確認し、
必要であれば土地家屋調査士に相談することをおすすめします。