街区基準点の活用
2026/8/27
道路にある「街区基準点」をご存じですか?
道路に、写真のような小さな金属標が設置されているのを見たことはありませんか?
一見すると、道路に「ポチッ」とあるだけの小さな標識ですが、
実は土地の測量において、とても重要な役割を果たしています。
これは「街区基準点」と呼ばれるものです。
街区基準点とは、国土交通省が都市再生の調査の一環として、全国の人口集中地区に
設置した公共の基準点です。
位置情報を持った測量用の標識であり、この基準点をもとに測量を行うことで、
土地や建物などの位置を公的な座標に結び付けて正確に把握することができます。
法務局に提出する地積測量図と街区基準点
土地の分筆登記や地積更正登記などで作成する地積測量図においても、街区基準点が
重要になる場合があります。
一般的な取り扱いとして、次のような点が挙げられます。
1.測量目的地の近くに街区基準点が数点存在し、しかもその見通しが良い場合には
街区基準点を適用した地積測量図を提出しなくてはなりません。
2.登記の為の調査・測量の依頼を受けた日にちが街区基準点適用日以前である場合
には街区基準点の使用をしなくても差し支えないということです。
3.街区基準点を使用するには通常、各土地家屋調査士が個別に使用承認を得なければなりません。
各土地家屋調査士会と市町が包括的な使用承認契約が結ばれている地域に限って、
街区基準点使用の適用対象となります。
4.上記1.〜3.等の条件が合致するにもかかわらず、街区基準点の使用をしていない
地積測量図の提出があった場合は添付された情報に不備があるものとして却下されます。
「道路の小さな点」が、土地の位置を支えています。
街区基準点を利用した測量によって、土地の位置を公的な座標体系の中で正確に
把握することができます。
そう考えると、道路に何気なく設置されている小さな標識も、実は「地球上の
どこに土地があるのか」を正確に知るための大切な目印なのです。
まさに「世界は一つ」といったところでしょうか。
普段はあまり気にすることのない、道路にある小さな「ポチッ」。
しかし、土地の正確な位置を測るためには、とても大切な存在です。
街区基準点を見かけた際には、ぜひ大切にしていただければと思います。
土地の境界や測量、登記に関するご相談は、土地家屋調査士へお気軽にご相談ください。

