最近読んだ本の紹介
2025/2/13
『地図と拳』
『地図と拳』(小川哲著)は、600ページを超える大著であり、
日露戦争や続きの時代の歴史を舞台にして、満州国を巡る
日本、中国、ロシアの関係や、それらが国際的な政治に与えた
影響を深く掘り下げた作品です。
物語の核となるのは、満州国の成立とその崩壊、そしてその過程で
地図がどのように利用され、人々の運命が変わっていくかという視点です。
また、SF的な要素も取り入れながら、複雑な歴史的事象を現代の
読者にわかりやすく示唆しています。
地図がどのように国家の形を決定し、人々の命運を判断するのか、
またそれが人間の行動や意思とどう慎重になるのかが、物語の大きな
テーマとして注目されます。
日露戦争と言えば只今、NHKで毎週日曜日午後11:00~
「坂の上の雲」が再放送されています。