なぜ相続登記が義務化されるのか?
2025/2/6
まず相続登記とは
相続登記とは、亡くなった方(被相続人)から
不動産を相続した際に必要となる不動産の名義変更です。
土地・建物の所有者は法務省の登記簿で管理されるため、
手続きは法務局で行います。
不動産を相続した際に相続登記が正しく行われていなければ、
第三者に対して土地・建物の所有権は主張できません。
登記簿の情報は、不動産の売却や利活用、
担保に入れる際に必要となるものです。
不動産を含む相続が発生する際、将来的なトラブルを回避するためにも、
非常に重要なものとされてきたのが相続登記なのです。
今まではこの相続登記をいつまでに対応しなければならないか等
については法的なルールがありませんでした。
しかし、今回この相続登記に具体的な期限が定められ、行わなかった者に
対してはペナルティを加えるという
「相続登記の義務化」が決定したのです。
なぜ相続登記が義務化されるのか?
相続登記が行われないまま所有者が特定できない
空き家や空き地が増えてしまうと、適切に処分できず、
不動産の取引をはじめ都市開発の妨げにもなります。
この所有者不明土地が近年社会問題となっており、
事態の解消に向けて不動産の所有者を明確にする
相続登記の義務化が決定されました。
そんなこんなの相続登記ですが、土地家屋調査士の
相続登記の役割については次回以降に
書いていきたいと思います。