傾斜地での境界線は?
2025/1/16
一般的に傾斜地部分は、上部の土地に
属すると認定されることが多いようです。
理由はのり面で上部の土地を維持しているという 事実上の理由と、
明治10年の「崖地処分規定」にある定め
「~中間ニ在ル崖地ハ上層の所属トスベシ~」などの根拠があるからです。
しかし、すべての傾斜地にこの原則が当てはまるわけではなく、
その土地の地域慣習、法務局備え付けの公図、 地積測量図などを
基に当該地の沿革を調べ、帰属が下段の土地所有者に
あるとされたケースもあります。
同じように判定が難しいケースとしては、 周囲の宅地より一段高い道路との境界、
段々畑の境界、水田の畔(あぜ)境界があります。
いずれも、地域の慣習や法務局の公図、 地積測量図などを十分に調べ、
納得のいくよう境界を定めることが大切です。
高低差は造成等を行う場合等でも重要なので
しっかり境界を確認しておきたいですね。