地図訂正
2024/10/22
それぞれの土地には、法務局(登記所)が管理し保管する
『地図』若しくは『地図に準ずる図面(公図)』のどちらかがあります。
公図とは土地の形状や区画、地番、道路、水路などを示す地図のことです。
この『地図』・『地図に準ずる図面(公図)』ですが、
現地との整合性がとれていないことがあります。
特に、『地図に準ずる図面(公図)』は明治時代に作成されたもので、
現在までに何らかのミスにより間違いがあるケースは珍しくありません。
この『地図』・『地図に準ずる図面(公図)』に誤りがある場合に、
正しく訂正することを『地図訂正(ちずていせい)』と言います。
『地図訂正』は、地図訂正の申出を法務局に行います。
地図訂正の申出は、誤っている土地所有者から行うことができます。
『地図訂正の申し出』を行うには、地図に誤りがあること、
訂正後の筆界(境界)が正しいことを立証する必要があります。
法務局に、備え付けられている『地積測量図』などから、
地図(公図)の誤りを簡単に立証できるケースもありますが、
多くの地図訂正の申出は、複雑であり、多くの時間を要します。
そのため、地図訂正は時間的に余裕をもって取り組む必要があります。
所有する土地の公図の位置関係が正しく反映されていることが、
土地取引には重要ですので確認しておかれることをおすすめします。