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「地番」と「住居表示」の違いとは

2024/9/20

「地番」と「住居表示」は、土地や建物の所在地を示すための情報ですが、
それぞれの目的や使用される場面が異なります。

 

●地番とは?
地番とは土地の特定の区画を識別するための番号を指し、法務局が
定めた土地の順番のことです。
「一筆」は、土地を数えるための登記簿上の単位を指します。
地番を定めることで、登記情報から所有権を明らかにできるのです。
しかし地番はすべての土地についているわけでなく、登記が必要な
土地にのみにつけられます。
地番の設定がない土地は下記の通りです。
所有権が明らかになっており、納税が不要な国有地、登記がされて
いない未登録の土地など

 

●住所(住居表示)とは?
住居表示は住所をわかりやすく表示する制度のことです。
郵便局や宅配などが届く場合に使われる住所のことを指します。
住所表示の設定は各市町村が行い、建物における表記は町名・
街区符号・住居番号です。
かつては住所ではなく、地番が使われていた時代もありましたが、
市街化の進化に伴い土地の位置を番地のみで特定することが
困難になりました。
そこで制定されたのが「住居表示に関する法律」です。
住居表示は新しく家や建物が建てられた際に、役所に住所表示申請を
行う必要があります。
役所の担当者が現場まで来て、玄関の位置を確認し「町名」「街区番号」
「住居表示」が割り振られる仕組みです。

 

※違いのポイント
使用目的: 地番は法的手続きや不動産関連で使用されるのに対して、
住居表示は日常的な住所表記で使用されます。
設定の方法: 地番は登記上で固定されているのに対し、住居表示は行政が
地域の利便性を考慮して設定します。
例えば、新しく開発された住宅地などでは、地番が複雑であったり順序が
バラバラな場合があります。このような場合、住居表示を設定することで
住所をわかりやすくし、郵便物や宅配の受け取りがスムーズになります。