筆界特定について
2024/11/7
筆界特定(ひっかいとくてい)は、隣接する土地の所有者同士の間で、
土地の境界(筆界)が不明確になった場合に、その境界を確定する
ための手続きです。これは裁判による境界争いを避け、紛争を早期に
解決するための制度です。
筆界特定の流れ
①調査・測量
土地の境界を確認するために、現地調査や測量を行います。
これには、過去の登記情報や地図、近隣住民の証言なども参考にして、
正確な筆界の位置を把握することが含まれます。
②申請手続きの代理
依頼を受けた土地家屋調査士が土地の所有者に代わって筆界特定制度の申請手続きを行います。
申請者自身が複雑な書類作成や手続きを行うのは難しいため、
専門家として代理で進める役割を担います。
③意見・助言の提供
筆界特定手続きの中で、土地の筆界に関して専門的な意見を
提供します。また、手続きの過程で申請者や相手方に対して、
法律や技術的な面から助言を行います。
④最終的に、筆界が特定され、その結果が関係者に通知されます。
土地家屋調査士は、この過程での専門的な支援を通じて、
スムーズな紛争解決に貢献します。
お隣の方との境界については穏便に確認したいところですが、
双方の境界の認識に違いがある場合は筆界特定制度を検討されてみては
いかがでしょうか。