世界遺産・飛鳥を訪問して
2026/10/5
今回、世界遺産「飛鳥・藤原」を訪問した。飛鳥は、東アジアとの交流を背景に、
中央集権国家である日本国が誕生し、古代国家として形づくられていった過程を
知ることができる場所である。このような価値が、世界遺産のOUV(顕著な
普遍的価値)につながっている。実際に遺跡を訪ねることで、教科書で学んだ歴史を
身近に感じることができた。
最初に訪れたのはキトラ古墳である。四神の館では、石室に描かれた朱雀、
玄武、青龍などの壁画を見ることができた。写真ではきれいに見える壁画も、
実際に見ると色が薄く、どこに絵が残っているのかを探さなければならなかった。
見つけた一部分から、かつての絵の全体を想像するのは難しかったが、
千年以上前の人々が描いたものが今も残っていることに驚いた。
本物を見ることで、長い歴史の重みを感じることができた。
次に橘寺を訪れた。ここでは、現在建っているお寺そのものが世界遺産
なのではなく、世界遺産の構成資産となっているのは「橘寺跡」だと知った。
五重の塔跡を見て、今は建物がなくても、その跡から当時の大きな寺院の姿を
想像できることに興味を持った。
最後に岩屋山古墳を見学した。ここは世界遺産の構成資産ではないが、
花崗岩で造られた石室を見ることができた。また、過去に盗掘にあったことを知り、
貴重な歴史資料が失われてしまったことを残念に思った。
今回の訪問を通して、飛鳥の遺跡は単に古いものではなく、日本という国が
形づくられていった歴史を伝える大切な証拠なのだと感じた。実際に本物を見たことで、
歴史を「知識」としてではなく、自分の目で確かめることができた。これからも、
実際に歴史の舞台を訪れながら、文化財を未来へ残していく意味について考えていきたい。
