境界確定について
2024/9/9
境界確定(きょうかいかくてい)とは、土地の所有者や隣接する土地の所有者間で、
土地の境界線を正確に定めることを指します。具体的には、どこからどこまでが
自分の土地で、隣の土地との境界がどこにあるかを明確にする作業です。
土地の所有権は重要であるため、境界を確定することは非常に大切です。
特に、土地の売買、相続、開発などの際には、境界が曖昧だとトラブルの原因と
なることがあります。
「筆界」とは,公法上の線と呼ばれ、土地が登記された際にその土地の範囲を
区画するものとして定められた線であり,所有者同士の合意などによって
変更することはできません。筆界確定は、この目に見えない線(公法上の線)を
様々な資料に基づいて明確にする作業を言います。
土地家屋調査士は、土地の測量や境界の調査を行い、その結果を基に土地の境界を
明確にします。具体的には、以下のような業務を行います:
①調査測量……事前に調査を行い、現地にて境界の位置を測量します。測量機器を使用して
正確な位置を特定し図面を作成します。
②境界立会……隣接地の所有者と境界立会を行い、境界の位置について確認作業を行います。
境界についての合意は、後のトラブルを防ぐために非常に重要です。
③境界確定書類の作成……境界が確定したら、その内容を記録した書類を作成し、
管轄官公庁や法務局に提出します。
④トラブル対応……境界に関して相違があり争いが発生した場合、調停や裁判所での
証拠として測量結果を提供することもあります。
土地の境界問題は非常にデリケートで、法的な知識や技術が必要となるため、
専門家である土地家屋調査士に依頼することが推奨されます。
土地家屋調査士のサポートを受けることで、境界に関するトラブルを未然に
防ぐことが可能です。